文献詳細
増刊号 Common Disease 200の治療戦略
呼吸器疾患
文献概要
疾患概念と病態
肺塞栓症は再発を繰り返して発症することが特徴であり,臨床症状を現さない軽微なものから,急性死に至る重篤なものまでがある.近年,わが国でも増加傾向にあり,致死性急性肺塞栓症も稀ではなくなった1).一方,肺塞栓症には器質化血栓が肺動脈を閉塞して肺高血圧をきたす疾患があり,血栓塞栓性肺高血圧症といわれるが,わが国では急性例に比べて相対的にこの慢性肺血栓塞栓症の頻度が高い2),肺塞栓症はこのように多彩であり,また肺梗塞を合併することもある.本症の治療戦略について述べる.
肺塞栓症は再発を繰り返して発症することが特徴であり,臨床症状を現さない軽微なものから,急性死に至る重篤なものまでがある.近年,わが国でも増加傾向にあり,致死性急性肺塞栓症も稀ではなくなった1).一方,肺塞栓症には器質化血栓が肺動脈を閉塞して肺高血圧をきたす疾患があり,血栓塞栓性肺高血圧症といわれるが,わが国では急性例に比べて相対的にこの慢性肺血栓塞栓症の頻度が高い2),肺塞栓症はこのように多彩であり,また肺梗塞を合併することもある.本症の治療戦略について述べる.
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