文献詳細
文献概要
増刊号 Common Disease 200の治療戦略 代謝・栄養障害
インスリン非依存型糖尿病
著者: 矢賀健1 岡芳知1
所属機関: 1山口大学医学部第3内科
ページ範囲:P.356 - P.359
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インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)は,何らかの遺伝的素因に,運動不足,過食,肥満,感染,ストレスなどの後天的要因が加わり発症すると考えられている.病態としては,インスリン依存型糖尿病(IDDM)が膵ラ島の破壊によるインスリン分泌不全であるのに対し,NIDDMはインスリン分泌不全(特にブドウ糖に対して)に加え,末梢組織におけるインスリン作用の低下,すなわちインスリン抵抗性が関与していると考えられている.
したがって,NIDDMの治療はインスリン分泌不全を補う(例えばSU〔スルホニル尿素〕剤やインスリン)ばかりでなく,インスリン抵抗性を改善する(例えば肥満の解消)ことに十分な配慮が必要である.
インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)は,何らかの遺伝的素因に,運動不足,過食,肥満,感染,ストレスなどの後天的要因が加わり発症すると考えられている.病態としては,インスリン依存型糖尿病(IDDM)が膵ラ島の破壊によるインスリン分泌不全であるのに対し,NIDDMはインスリン分泌不全(特にブドウ糖に対して)に加え,末梢組織におけるインスリン作用の低下,すなわちインスリン抵抗性が関与していると考えられている.
したがって,NIDDMの治療はインスリン分泌不全を補う(例えばSU〔スルホニル尿素〕剤やインスリン)ばかりでなく,インスリン抵抗性を改善する(例えば肥満の解消)ことに十分な配慮が必要である.
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