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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

増刊号 Common Disease 200の治療戦略

内分泌疾患

副甲状腺機能亢進症

著者: 山本通子1

所属機関: 1防衛医科大学校第3内科

ページ範囲:P.404 - P.406

文献概要

疾患概念と病態
 副甲状腺機能亢進症は,副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)が過剰に分泌される病態で,原発性と続発性に大別される.原発性副甲状腺機能亢進症(primary hyperparathyroidism:1°HP)は副甲状腺の腺腫(稀に癌)または過形成によりPTHが過剰に分泌される結果生じる.一方,続発性副甲状腺機能亢進症は低カルシウム(Ca)血症によりPTHの分泌が刺激されている病態で,慢性腎不全やビタミンD欠乏症の患者などにみられる.本来,副甲状腺自体の病気ではなく,慢性腎不全の項で述べられると思うので,本稿では1°HPについてのみ述べる.
 最近のわが国の手術例における集計成績によると,患者の男女比は1:2で女性に多く,年齢分布は男女とも50歳台にピークがみられる1).特に女性では50歳以降の中高年層に患者数が多い.副甲状腺の病変としては,腺腫が約80%で一番多く,過形成15%,癌5%と続く.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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