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増刊号 Common Disease 200の治療戦略 膠原病
全身性エリテマトーデス
著者: 橋本博史1
所属機関: 1順天堂大学医学部膠原病内科
ページ範囲:P.432 - P.437
文献購入ページに移動全身性エリテマトーデス(SLE)は慢性に経過する全身性の炎症性疾患で,経過中,寛解と再燃を繰り返し多臓器病変を伴う.臨床的にはリウマチ性疾患,病理学的には結合組織疾患,病因論的には自己免疫疾患に属する.本邦におけるSLEの推定患者数は約2万5,000人とされ,約90%は女性で,20〜30歳台に好発するが,若年・高齢発症も存在する.SLEの臨床病態は画一的ではなく,軽症のものから重篤なものまで幅広く分布し,それらの病態により治療に対する反応性や予後が異なる.したがって,SLEの診断がなされれば,次の段階で詳細な病態の把握を行う.
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