icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

文献概要

書評

—霞富士雄・大川智彦・坂元吾偉編—乳房温存療法 フリーアクセス

著者: 阿部光幸12

所属機関: 1国立京都病院 2京都大学

ページ範囲:P.440 - P.440

文献購入ページに移動
 がんが不治の病であった時代には,大きな侵襲を伴う治療も,命が助かれば幸いとして受け入れられた.しかし,がん全体の治癒率が50%近くになった今日では,がんの治療は単に治癒率だけでなく,治癒の質が問われる時代になったといえよう.このことは乳癌についても例外ではなく,それどころか乳癌患者のQOLはますます重要な課題となりつつある.
 乳癌の治療法は時代により大きな変遷がある.初期の腫瘍摘除術から乳房切除術,拡大乳房切除術へと向かったが,近年は胸筋を温存する非定型乳房切除術と縮小手術に戻り,最近は,腫瘍部を切除して温存乳房に放射線治療を行う乳房温存療法が世界的に行われるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら