文献詳細
文献概要
増刊号 Common Disease 200の治療戦略 腎・尿路疾患
腎盂腎炎
著者: 篠﨑倫哉1 吉富宏治1
所属機関: 1九州大学医学部第2内科
ページ範囲:P.476 - P.478
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腎盂腎炎とは腎実質の感染による炎症を指す.これは多くは細菌によって起こるが,時には真菌によって起こることもある.慢性腎盂腎炎は組織学的にびまん性の間質の炎症が腎臓に起こっている場合をいい,感染に特異的なものではない.感染によって起こった場合,現在,活動性かどうかを判定するのは困難である.現在でも慢性腎盂腎炎の名は慣習的に用いられているが,実地臨床的な意味合いは少なく,無症候な持続性の腎実質の炎症はむしろsubclinical pyelonephritisと呼ばれるべきである.
感染経路には尿路から逆行性に感染するもの,血行性に起こるものがある.血行性の場合,グラム陰性菌敗血症の場合にも急性腎盂腎炎を起こすことがあるが,稀である.黄色ブドウ球菌による敗血症や感染性心内膜炎などの場合,腎膿瘍を形成する場合がある.
腎盂腎炎とは腎実質の感染による炎症を指す.これは多くは細菌によって起こるが,時には真菌によって起こることもある.慢性腎盂腎炎は組織学的にびまん性の間質の炎症が腎臓に起こっている場合をいい,感染に特異的なものではない.感染によって起こった場合,現在,活動性かどうかを判定するのは困難である.現在でも慢性腎盂腎炎の名は慣習的に用いられているが,実地臨床的な意味合いは少なく,無症候な持続性の腎実質の炎症はむしろsubclinical pyelonephritisと呼ばれるべきである.
感染経路には尿路から逆行性に感染するもの,血行性に起こるものがある.血行性の場合,グラム陰性菌敗血症の場合にも急性腎盂腎炎を起こすことがあるが,稀である.黄色ブドウ球菌による敗血症や感染性心内膜炎などの場合,腎膿瘍を形成する場合がある.
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