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増刊号 Common Disease 200の治療戦略 腎・尿路疾患
尿道炎
著者: 菊池孝治1 赤座英之1
所属機関: 1筑波大学臨床医学系泌尿器科
ページ範囲:P.502 - P.503
文献購入ページに移動尿道炎は性交渉によって感染するSTD(sexually transmitted disease)と,尿道留置カテーテルなどに伴う非STD性に分けられるが,本稿ではSTDとしての男性の尿道炎の治療について解説する.
尿道炎は起炎菌により淋菌性尿道炎(GU)と非淋菌性尿道炎(NGU)に分類される.NGUはクラミジア(Chlamydia trachomatis)のほか,ウレアプラズマ,グラム陽性球菌,グラム陰性桿菌も分離されるが,病原性が明かなものはクラミジアである.したがって,尿道炎の治療に当たっては,淋菌とクラミジアの2つの起炎菌を念頭においておかねばならない.
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