icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

増刊号 Common Disease 200の治療戦略

腎・尿路疾患

前立腺肥大症

著者: 松山恭輔1 東原英二1

所属機関: 1杏林大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.507 - P.508

文献概要

疾患概念と病態
 前立腺肥大症は一般的には初老期以降の男性にみられる疾患であり,排尿困難をきたす原因として最も重要なものの一つである.成因は現時点において完全には明らかにされていないが,アンドロゲンに加えてエストロゲン(他にもいくつかのホルモンの関連が示唆されてはいるが)の作用により結節性増殖が起こり,これにさらにアンドロゲンの刺激が加わり,肥大結節が形成増殖されることにより発症すると考えられている.したがって,症状は肥大した前立腺結節による膀胱頸部,前立腺部尿道の圧迫に起因し,その程度により刺激症状から完全尿閉にまで至る多彩な症状をもたらす.しかし,前立腺腺腫の大きさと症状とは必ずしも相関せず,また一般的にいわれている4つの病期の症状とは異なる経過をとることも多々あることは記憶しておくべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら