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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

増刊号 Common Disease 200の治療戦略

寄生虫・原虫疾患

アメーバ症

著者: 奥沢英一1 浅井隆志1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部熱帯医学・寄生虫学

ページ範囲:P.544 - P.546

文献概要

疾患概念と病態
 赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)は寄生性の原生動物で,その発育史には2つの形態が出現する.一つは多糖の外壁に囲まれた嚢子と呼ばれる形態で,ヒトの糞便中に出現する.これは休眠状態の虫体で,感染型として重要である.もう一つは運動および増殖能力をもった栄養型と呼ばれる形態で,病変部から検出される.ヒトの糞便に排出された嚢子は,直接あるいは間接に,別のヒトに経口摂取され,これによって伝播が成立する.嚢子は腸内で栄養型に発育し,ここで分裂・増殖する.腸内で増殖した栄養型の一部は嚢子となって糞便中に排出される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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