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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

文献概要

増刊号 Common Disease 200の治療戦略 精神疾患

アルコール依存症

著者: 鈴木良雄1

所属機関: 1関東逓信病院精神科

ページ範囲:P.559 - P.561

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疾患概念と病態
 近年,わが国におけるアルコール消費量は増加の一途をたどっている.そして,わが国のアルコール依存症者の数は220万人と推定されている.
 まずアルコール依存症というのは,一つの病い,身体と心の病いと認識することが治療に取り組む第一歩となる.ICD1IOでは「精神作用物質による精神および行動の障害」の中に含め,反復使用の後に発展し,摂取したいという強い渇望があり,その使用について制御が障害され,有害な結果があるにもかかわらず持続して使用し,その他の活動や義務よりもその使用に一層高度の優先権を与え,耐性が増加し,時には身体的離脱状態を示す」としている.ひと口でいえば,アルコールに支配され,それに対して自由であり得なくなった状態といってよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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