文献詳細
増刊号 Common Disease 200の治療戦略
運動器疾患
文献概要
疾患概念と病態
腰痛症とは種々の原因で発症する症候群で,立位および坐位で生活する人間の宿命ともいえる.本症候群を原因別に分類すると,①脊椎疾患に由来するものが多いが,その他,②内臓疾患由来のもの(消化器系,腎尿路系,婦人科系など),③脈管疾患由来のもの(閉塞性動脈硬化症,腹部大動脈瘤など),④神経由来のもの(神経系腫瘍,糖尿病など),⑤心因性のもの(ヒステリー,うつ病など)に分けられる.本稿では脊椎疾患に由来するもののうち,common diseaseとして急性腰痛症,腰椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症,腰椎分離症,分離すべり症,変性すべり症の6疾患について述べることにする.
腰痛症とは種々の原因で発症する症候群で,立位および坐位で生活する人間の宿命ともいえる.本症候群を原因別に分類すると,①脊椎疾患に由来するものが多いが,その他,②内臓疾患由来のもの(消化器系,腎尿路系,婦人科系など),③脈管疾患由来のもの(閉塞性動脈硬化症,腹部大動脈瘤など),④神経由来のもの(神経系腫瘍,糖尿病など),⑤心因性のもの(ヒステリー,うつ病など)に分けられる.本稿では脊椎疾患に由来するもののうち,common diseaseとして急性腰痛症,腰椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症,腰椎分離症,分離すべり症,変性すべり症の6疾患について述べることにする.
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