icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

文献概要

増刊号 Common Disease 200の治療戦略 運動器疾患

変形性関節症

著者: 奥村秀雄1

所属機関: 1愛媛大学医学部整形外科

ページ範囲:P.583 - P.584

文献購入ページに移動
疾患概念と病態
 本症の初期変化は関節軟骨の変性と軟骨下骨の骨改変で,さらに進行するとそれらの破壊をきたす.滑膜の二次的炎症が加わって臨床症状を呈するためにosteoarthritis(OA)といわれる.
 関節は荷重支持と運動の2つの機能を果たしている.機能的要請が低ければ,構築上の形態学的変化が高度でも症状は出現しないが,機能的に過負荷が加われば,形態学的変化が軽くても症状が出現する.すなわち,関節症は形態学的変化と機能的要請との平衡関係が崩れた状態である.この平衡の破綻がさらに新しい形態学的変化を促して慢性に進行するのが変形性関節症(OA)である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?