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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

文献概要

増刊号 Common Disease 200の治療戦略 皮膚疾患

アトピー性皮膚炎

著者: 今山修平1

所属機関: 1九州大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.589 - P.591

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疾患概念と病態
 軽微な刺激により皮膚に強い痒みを生じ,(反射としての)掻爬により皮膚が損傷され,そこからの抗原や細菌などの侵入により湿疹病変が形成されては,さらに痒みが増悪するという悪循環をきたした状態と考えられる.すなわち,本症の発現には皮膚の機能異常と,(食事を含めた環境抗原に対する)アレルギーの双方(図1)が関与しており,個々の患者ごとに主たる要因が異なることから,その臨床像は多彩である.
 皮膚病変には,IgE,肥満細胞,好酸球を介した即時型反応(および引き続いて起こるlate phasereaction)が主に関与するびまん性の紅斑病変と,遅延型反応によると思われる限局性の丘疹・結節(痒疹)とが混在する1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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