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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

増刊号 Common Disease 200の治療戦略

皮膚疾患

手湿疹

著者: 松永佳世子1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.592 - P.593

文献概要

疾患概念と病態
 手は日常さまざまな物に接触するため,最も皮膚炎を発症しやすい部位である.主婦に発生する皮膚炎は仕事を中止することが困難なために難治で,主婦湿疹と呼ばれている.利き手の第1,2,3指に始まる異常乾燥,落屑,潮紅,ついで硬化する乾燥型(進行性指掌角皮症)と,指腹手掌から指背に及ぶ痒い紅斑,丘疹,小水疱を認める湿潤型とがある.手・指の皮膚炎はアトピー性皮膚炎などの素因のあるものに好発する.また,職業による接触皮膚炎としての手湿疹も難治なものが多く,原因として職業上接する物質の刺激やアレルギーによる.手湿疹はアトピー素因(アトピー性皮膚炎,アレルギー性鼻炎,喘息を合併ないしは家族歴にもつ)を有する症例に頻度が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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