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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

文献概要

増刊号 Common Disease 200の治療戦略 皮膚疾患

薬疹

著者: 塩原哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.600 - P.602

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疾患概念と病態
 薬疹とは内服,注射などにより全身投与された薬剤により生じる皮疹(粘膜疹)の総称である.発症機序の見地からアレルギー性,非アレルギー性に分けるのが一般的になっている.
 「アレルギー性薬疹」とは「薬剤抗原に感作された個体にのみ生じ,免疫グロブリンやT細胞により生ずる薬疹」と定義できる.それに対し「非アレルギー性薬疹」とは「薬剤そのものが有する薬理作用に基づいて発症するもの」と定義されており,感作の必要がないため多くの個体に発症しうる.実際,臨床の場で問題となるのは一部の感作された個体にのみ生ずる「アレルギー性薬疹」のほうである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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