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増刊号 Common Disease 200の治療戦略 皮膚疾患
皮膚真菌症
著者: 渡辺晋一1
所属機関: 1帝京大学医学部皮膚科
ページ範囲:P.610 - P.611
文献購入ページに移動1.疾患概念
一般に真菌症は,病巣が表皮など生体表面にとどまるものを表在性真菌症,病変が皮膚の真皮からリンパ節,さらに内臓諸臓器を侵すものを深在性真菌症と分類されているが,大部分の皮膚真菌症は表在性真菌症である.
種々の真菌が皮膚表面に感染し得るが,表皮のみに限局して病変を生ずるものは白癬,黄癬,渦状癬などの皮膚糸状菌症や,皮膚・粘膜のカンジダ症,手掌黒色癬,癜風などに限られ,このうちわが国では白癬,カンジダ症,癜風が皮膚真菌症のほとんどを占める.
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