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増刊号 Common Disease 200の治療戦略 産婦人科疾患
月経困難症
著者: 寺川直樹1
所属機関: 1鳥取大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.620 - P.621
文献購入ページに移動 月経困難症とは,月経時期に一致して起こる下腹痛,腰痛,嘔気・嘔吐,精神不穏など骨盤内の痔痛を主徴とするもので,日常生活に支障をきたす場合に本症と診断される.これら月経随伴症状を主訴とする患者の頻度は婦人科外来のなかで最も高いが,患者の主観的な訴えに基づくことや精神的要素が関与することから,治療対象となる症例か否かの判定に迷うこともしばしばある.ちなみに,月経周期を有する婦人のおよそ8割が何らかの月経随伴症状を自覚する.
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