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文献概要
増刊号 Common Disease 200の治療戦略 耳鼻咽喉疾患
めまい
著者: 小松崎篤1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.632 - P.634
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めまいは大きく「末梢性めまい」と「中枢性めまい」に分けることができる.「末梢性めまい」の代表的なものはメニエール(Ménière)病であるが,その他,めまいを伴う突発性難聴,前庭神経炎,良性発作性頭位眩暈症などもメニエール病と同様末梢性めまいであり,典型的な回転性めまいを発症させる疾患である.なお,内耳道内の主として前庭神経から由来する聴神経腫瘍なども初期には末梢性めまいの範疇に入る.ただ,聴神経腫瘍は内耳孔から小脳橋角部に進展し,小脳や脳幹を圧迫する場合には,それらによって出現するめまいは中枢性めまいを合併することになる.
一方,「中枢性めまい」の代表的なものは,椎骨脳底動脈循環不全で出現するめまいなどである.その他,小脳や脳幹の腫瘍性病変なども前庭系に関係ある部位の障害ではめまいを発症させる.
めまいは大きく「末梢性めまい」と「中枢性めまい」に分けることができる.「末梢性めまい」の代表的なものはメニエール(Ménière)病であるが,その他,めまいを伴う突発性難聴,前庭神経炎,良性発作性頭位眩暈症などもメニエール病と同様末梢性めまいであり,典型的な回転性めまいを発症させる疾患である.なお,内耳道内の主として前庭神経から由来する聴神経腫瘍なども初期には末梢性めまいの範疇に入る.ただ,聴神経腫瘍は内耳孔から小脳橋角部に進展し,小脳や脳幹を圧迫する場合には,それらによって出現するめまいは中枢性めまいを合併することになる.
一方,「中枢性めまい」の代表的なものは,椎骨脳底動脈循環不全で出現するめまいなどである.その他,小脳や脳幹の腫瘍性病変なども前庭系に関係ある部位の障害ではめまいを発症させる.
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