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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻12号

1995年11月発行

文献概要

増刊号 Common Disease 200の治療戦略 耳鼻咽喉疾患

扁桃炎

著者: 高橋宏明1

所属機関: 1大阪医科大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.637 - P.638

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疾患概念と病態
 扁桃とは,咽頭にあるリンパ組織で,上咽頭に咽頭扁桃(アデノイド)と耳管扁桃,口峡に口蓋扁桃,舌根に舌扁桃が存在する.また,このほか扁桃という名はついていないが,同様なリンパ組織として,中咽頭に咽頭側索と孤立性リンパ小節(濾胞)がある.これらを総称してワルダイエルのリンパ環(または咽頭輪)と呼ぶ.出生直後から吸気と摂食(哺乳)により身体に侵入する外界のさまざまな異物(抗原)を捕捉・識別し,抗体をつくる働きがある.
 上述のような位置および働きから,扁桃は炎症を起こしやすい.むしろ病理学的には常に炎症が存在するとも考えられる.したがって,特に扁桃炎というのは,何らかの症状がある場合を指す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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