icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina32巻13号

1995年12月発行

文献概要

今月の主題 慢性関節リウマチとリウマチ周辺疾患 合併症と治療由来の随伴症への対応

慢性関節リウマチと血管炎

著者: 小林茂人1

所属機関: 1順天堂大学医学部膠原病内科

ページ範囲:P.2447 - P.2449

文献購入ページに移動
ポイント
●慢性関節リウマチの関節外病変の一つに血管炎があり,rheumatoid vasculitisと呼ばれている.
●軽症例から臓器障害を伴う重篤なものまで幅広いスペクトラムをもつ.
●多くは10年以上経過した,RF高値で,関節症状の進行した症例に認められる.
●血管炎発症は関節炎・滑膜の炎症の活動性とは一致しない場合が多い.
●重篤な血管炎では発熱,CRP高値,白血球増多などがみられ感染症と鑑別を要する.
●可溶性トロンボモジュリン(sTM)測定が有用である.
●治療はステロイド剤(パルス療法),シクロホスファミド投与を行う.場合によっては血漿交換が勧められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?