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今月の主題 慢性関節リウマチとリウマチ周辺疾患 合併症と治療由来の随伴症への対応
慢性関節リウマチと肝障害
著者: 井出宏嗣1 橋本幹生1
所属機関: 1昭和大学医学部第1内科
ページ範囲:P.2456 - P.2458
文献購入ページに移動●RA自体による肝障害は少ない.その肝機能異常はALPの上昇を示し,GOT・GPTの上昇を呈することは少ない.肝組織像は多くが非特異的反応性変化である.
●RAにおける肝障害に,自己免疫性肝炎と原発性胆汁性肝硬変の合併がある.それぞれ,持続性の肝機能異常とともに,各種自己抗体の検出と,特徴ある肝生検組織像を示す.
●NSAIDsによる肝障害は急性の肝細胞障害型で,多くは自覚症状を欠き,GOT・GPTの上昇のみを示す.メソトレキセート?による肝障害に,肝線維化と肝硬変が知られる.
●RAにおけるそれぞれの肝障害を理解しておくことは,特に治療の上で重要である.
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