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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻13号

1995年12月発行

文献概要

今月の主題 慢性関節リウマチとリウマチ周辺疾患 合併症と治療由来の随伴症への対応

慢性関節リウマチと肝障害

著者: 井出宏嗣1 橋本幹生1

所属機関: 1昭和大学医学部第1内科

ページ範囲:P.2456 - P.2458

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ポイント
●RA自体による肝障害は少ない.その肝機能異常はALPの上昇を示し,GOT・GPTの上昇を呈することは少ない.肝組織像は多くが非特異的反応性変化である.
●RAにおける肝障害に,自己免疫性肝炎と原発性胆汁性肝硬変の合併がある.それぞれ,持続性の肝機能異常とともに,各種自己抗体の検出と,特徴ある肝生検組織像を示す.
●NSAIDsによる肝障害は急性の肝細胞障害型で,多くは自覚症状を欠き,GOT・GPTの上昇のみを示す.メソトレキセートによる肝障害に,肝線維化と肝硬変が知られる.
●RAにおけるそれぞれの肝障害を理解しておくことは,特に治療の上で重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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