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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻3号

1995年03月発行

文献概要

今月の主題 免疫学の理解とその臨床 免疫機能の解説

Bリンパ球と免疫グロブリン

著者: 佐伯行彦1

所属機関: 1大阪大学医学部第3内科

ページ範囲:P.441 - P.443

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ポイント
●B細胞は成熟・分化して抗体産生細胞となり,抗体と呼ばれる糖蛋白である免疫グロブリン(Ig)を産生する.
●Igのgerm line geneは,そのままではIgを産生することはできず,発現型のIg遺伝子に再構成されなければならない.
●B細胞の分化は,抗原刺激の依存性の有無により2期に分けられる.まず,骨髄幹細胞から派生したリンパ系幹細胞がストローマ細胞の補助により,pre-pre B細胞,pre B細胞,未熟B細胞,そして成熟B細胞にいたる.この過程は,抗原刺激を必要としない.この抗原刺激非依存期には,Igの遺伝子の再構成がB細胞の分化に並行して生じる.一方,成熟したB細胞は,特異的な抗原刺激とT細胞の補助(サイトカインとcognate作用)により,抗体産生細胞へと分化する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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