文献詳細
薬を正しく使うためのDrug Information—副作用について・15
文献概要
漢方薬は一般的には慢性疾患に長期にわたり使用されることが多く,長年の臨床経験に基づいた処方のために副作用が極めて少ないと信じられているが,近年は重篤な副作用も散見されている.就中,肝障害に関しては防風通聖散・小柴胡湯などの医家向けの医薬品以外に,市販薬の改源・正露丸・恵命我神散などの報告もあるが,金鵄丸の報告例は11例と極めて多く,日常臨床上是非とも注意が必要と思われるので若干の解説を行う.
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