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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻3号

1995年03月発行

文献概要

SCOPE

てい談 陽子線照射療法による癌治療への新しい挑戦

著者: 大菅俊明123 松崎靖司4 門奈丈之5

所属機関: 1相川内科病院 2癌研究会附属病院 3筑波大学 4筑波大学臨床医学系内科 5大阪市立大学医学部公衆衛生学教室

ページ範囲:P.609 - P.617

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 門奈 昨年(1994年)の4月に新潟市で行われた第91回内科学会総会で,2日目にシンポジウムの2として「手術不適応癌の新しい治療」が組まれました.そこでは種々の手術不適応癌に対する各種の治療法に関する演題が発表されました.
 ご承知のように,癌に関しましては,内科的な化学療法,免疫療法などを中心に,外科的,放射線医学的な治療がいろいろ行われておりますが,早期の癌を除いては,なかなか期待したような成果が得られていないというのが現状だと思います.そのような状況の中で,松崎先生,大菅先生は先に述べたシンポジウムの中で,「手術不能肝癌に対する新しい陽子線照射療法」という演題を発表しておられます.聞くところでは,陽子線照射療法は単に肝癌のみならず,他の癌に対してもかなりの効果があるということですので,本日は両先生に,陽子線照射療法とは何か,なぜ肝癌に効果があるのか,他の癌に対する具体的な治療効果はどうなのか,そして陽子線がなぜ癌に効くのか,そのメカニズムなどについて,いろいろお話をうかがいたいと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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