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雑誌目次

雑誌文献

medicina32巻4号

1995年04月発行

雑誌目次

今月の主題 脂質代謝と動脈硬化 Editorial

動脈硬化症における高脂血症治療の意義

著者: 山田信博

ページ範囲:P.629 - P.630

ポイント
●高コレステロール血症は虚血性心疾患の危険因子である.
●高トリグリセリド血症では危険因子の重複に注意する.
●HDLは動脈硬化症の進展防御因子である.
●高脂血症の治療は虚血性心疾患の発症を抑制する.

役に立つリポ蛋白代謝の基礎知識

リポ蛋白の種類とその代謝

著者: 横出正之

ページ範囲:P.632 - P.634

ポイント
●遊離脂肪酸以外の脂質は生体内ではリポ蛋白と呼ばれる蛋白と脂質の複合体を形成して血液中を運搬されている.
●小腸で吸収された食物由来の外因性脂質と肝臓で新たに生合成された内因性脂質は,それぞれ異なるリポ蛋白経路で血中を目的臓器まで運ばれる.
●これらのリポ蛋白の代謝経路はアポ蛋白,酵素,受容体を介して互いに影響を及ぼしあう.血中における脂質の代謝はリポ蛋白の代謝動態に依存するといえる.

アポ蛋白の種類とその機能

著者: 木下誠

ページ範囲:P.635 - P.638

ポイント
●アポ蛋白の主たる機能は以下の3つである.
①親水基,疎水基の働きによりリポ蛋白の構造を安定化させる.
②リポ蛋白代謝に関与する酵素などの蛋白を活性化する(アポA-I;LCAT活性化,アポC-II;LPL活性化).
③リポ蛋白の異化を行うリポ蛋白受容体への認識蛋白として働く(アポB100,アポE).
●最近,アルツハイマー病とアポ蛋白Eとの関係が注目されている.

リポ蛋白代謝に関与する酵素と受容体

著者: 井上郁夫 ,   原田泰広 ,   高橋慶一

ページ範囲:P.641 - P.643

ポイント
●血漿中のリポ蛋白には,カイロミクロン,超低比重リポ蛋白(VLDL),低比重リポ蛋白(LDL)と高比重リポ蛋白(HDL)がある.
●リポ蛋白代謝に関与する酵素には,リポ蛋白リパーゼ(LPL),肝性リパーゼ(HTGL),レシチン:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT),コレステロールエステル転送蛋白(CETP)がある.
●リポ蛋白代謝に関与する受容体には,LDL受容体(アポB,E受容体),レムナント受容体(アポE受容体),VLDL受容体などがある.

最近の分子生物学的アプローチ

著者: 益崎裕章 ,   陣上久人 ,   中尾一和

ページ範囲:P.644 - P.646

ポイント
●近年の分子生物学的アプローチにより,リポ蛋白代謝異常の遺伝子レベルでの理解が深まり,リポ蛋白代謝に関わる新しい分子が続々と明らかになってきた.
●リポ蛋白代謝研究においても,トランスジェニックマウスやノックアウトマウス(遺伝子ターゲティング)の技術がさかんに導入され,個々の分子の役割や病態生理学的意義が個体の中で,病変の主体となる臓器において論じられるようになってきた.
●高脂血症の診断・治療にあたっては,単純にコレステロールや中性脂肪の数字だけをフォローするのではなく,リポ蛋白代謝異常の分子機構に目を向け,現状で利用できる最新の診断技術を積極的に取り入れるべきである.

動脈硬化症の成因理解のための脂質代謝

細胞内脂質蓄積機構

著者: 袴田秀樹 ,   堺政和 ,   堀内正公

ページ範囲:P.648 - P.650

ポイント
●コレステロールエステルを大量に蓄積した泡沫細胞は,動脈硬化症の初期病変の病理学的特徴である.
●初期病変の泡沫細胞の大部分は血中単球に由来するマクロファージである.
●泡沫細胞に蓄積したコレステロールエステルは,血中のLDLが血管内皮細胞下で酸化的な化学修飾を受けた後,マクロファージのスカベンジャー受容体経路を介して取り込まれたものと考えられている.
●泡沫細胞中のコレステロールエステルは,生化学的には脱エステル化と再エステル化の動的平衡(CE cycle)にあり,この回転速度の大小がHDLによるコレステロール引き抜きと密接に関連する.

高コレステロール血症と動脈硬化

著者: 梶波康二 ,   馬渕宏

ページ範囲:P.651 - P.653

ポイント
●冠動脈硬化症の最大の危険因子は高LDLコレステロール血症である.
●LDLコレステロールを強力に低下させることで冠動脈硬化症はわずかながら退縮可能である.
●LDLコレステロールの低下により冠動脈硬化性病変が安定化する可能性がある.

低HDLコレステロール血症と動脈硬化

著者: 山下静也

ページ範囲:P.655 - P.659

ポイント
●低HDL血症は虚血性心疾患のみでなく,種々の動脈硬化性疾患の独立した危険因子の一つである.
●遺伝性の低HDL血症は黄色腫や早発性動脈硬化症を合併することが多い.
●Tangier病はHDLの著しい低値を示す常染色体性劣性遺伝疾患であり,オレンジ色の扁桃腫大,肝脾腫,末梢神経障害を特徴とする.
●LCAT欠損症は角膜混濁,貧血,腎障害を特徴とする常染色体性劣性遺伝疾患である.患者血清HDLコレステロールは著明に減少し,総コレステロールに対するコレステロールエステルの比は著しく低下する.
●糖尿病,甲状腺疾患,肝硬変症,慢性腎不全などの疾患,プロブコールなどの薬物でもHDLコレステロール値は低下する.

高トリグリセリド血症と動脈硬化

著者: 本間康彦

ページ範囲:P.661 - P.663

ポイント
●高トリグリセリド血症は高カイロミクロン血症と高VLDL血症に分類される.
●カイロミクロンレムナント,VLDLレムナントはβ-VLDLと呼ばれ,動脈硬化促進作用が強い.
●また,コレステリルエステル転送蛋白(CETP)活性が高いと動脈硬化を促進するといわれるが,高トリグリセリド血症ではその活性が高い.
●CETPによりHDLのコレステロールエステルはトリグリセリド-richリポ蛋白に転送されるため,その結果,HDLコレステロール値は低下する.
●これらの理由により,高トリグリセリド血症の改善が動脈硬化の予防に重要であることが近年広く認識されるようになった.

酸化LDLと粥状動脈硬化

著者: 久米典昭 ,   北徹

ページ範囲:P.664 - P.669

ポイント
●粥状動脈硬化の初期病変はモノサイト/マクロファージ由来の泡沫細胞の内皮下での集簇である.
●モノサイト/マクロファージの内皮下への局在的な集簇機構として,接着分子,走化因子の関与が考えられる.
●酸化・変性を受けたLDLはマクロファージを泡沫化するなどにより,粥状動脈硬化初期病変の形成を促進する.
●酸化LDLにて著増するリン脂質リゾフォスファチディルコリンの作用が注目される.

Lp(a)と動脈硬化

著者: 大久保実

ページ範囲:P.671 - P.673

ポイント
●Lp(a)はアポ(a)とLDLから構成されている.
●アポ(a)はクリングル構造を持ち,プラスミノーゲンに類似している.
●Lp(a)濃度の大部分は遺伝的に規定されている.
●Lp(a)には分子量の異なる多型性があり,分子量が小さい表現型(phenotype)ほどLp(a)濃度が高い.
●Lp(a)≧25mg/dlは動脈硬化の危険因子である.
●Lp(a)は動脈硬化巣に沈着し,また凝固線溶系やTGF-βを介して動脈硬化に深く関与する.

内臓肥満と動脈硬化

著者: 小林一史 ,   中村正 ,   松沢佑次

ページ範囲:P.674 - P.676

ポイント
●肥満の有無にかかわらず,内臓脂肪蓄積は高脂血症,耐糖能異常,高血圧などの動脈硬化の危険因子と密接に関連し,動脈硬化性疾患の発症および進展の成因として重要である.
●内臓脂肪の蓄積の評価は臍レベルでのCTによってなされ,肥満者においては内臓脂肪と皮下脂肪の比が,非肥満者においては内臓脂肪の絶対量が内臓脂肪蓄積の指標である.
●内臓脂肪の蓄積を基盤に,耐糖能異常,高脂血症,高血圧を併せ持つ『内臓脂肪症候群』は,本邦での動脈硬化性疾患の中で重要な位置を占めると考えられる.

日本人の動脈硬化症と高脂血症の現状

高脂血症の実態

著者: 寺本民生

ページ範囲:P.679 - P.681

ポイント
●血清コレステロールは食生活,特に飽和脂肪の摂取量の影響を受ける.
●日本では最近の10年間で血清コレステロールはほぼ7.5%上昇し,このことは動脈硬化性疾患の発生を15%上昇させる可能性を示唆する.
●血清コレステロール220mg/dlをカットオフ値にすると,日本人の30〜35%は高コレステロール血症と診断され,特に50歳以上の女性では半数以上が高コレステロール血症と診断される.
●高脂血症型別に見ると,高脂血症の中ではII型とVI型がそれぞれほぼ半数を占める.

虚血性心疾患の疫学と危険因子

著者: 参木保至 ,   杢野浩司

ページ範囲:P.682 - P.683

ポイント
●日本人における虚血性心疾患の受療率は年々増加しているが,発症率に関しては定かな報告はない.死亡率は昭和40年代後半まで上昇を続け,その後は横ばいとなっている.ただし,欧米諸国に比べると低率国である.
●日本人の総コレステロール値は上昇し続けており,この10年間で10〜20mg/dl上昇している.
●新たな脂質代謝異常の要因として小粒子LDL,レムナントリポ蛋白などが注目され,冠動脈硬化症との関連が明らかになりつつある.

脳血管障害の疫学と危険因子

著者: 加藤功 ,   藤島正敏

ページ範囲:P.685 - P.687

ポイント
●わが国では,近年,高血圧管理が普及し,その頻度が減少したが,肥満,高脂血症,耐糖能異常などの代謝異常の頻度が増加した.
●久山町の最近の集団では,(総コレステロール-HDLコレステロール)/HDLコレステロール比で算出した動脈硬化指数が脳梗塞,特に脳血栓の有意な危険因子となった.
●低コレステロール血症は脳出血のリスクを増加させる可能性がある.

末梢血管障害の疫学と危険因子

著者: 日高秀樹

ページ範囲:P.688 - P.690

ポイント
●わが国では末梢血管障害の頻度は低いと考えられてきた.一般住民の正確な統計はないが,近年,その頻度は増加し,高齢の糖尿病患者では10%前後に合併していると思われる.
●頻度などの比較は対象の違いだけでなく,診断基準がそれぞれの研究によって異なることから注意が必要である.
●危険因子としては他の動脈硬化性疾患と同様に,喫煙,高血圧,糖尿病,高脂血症が重要であり,末梢血管障害を合併する患者の予後は良好ではない.

高脂血症の診断

高脂血症の理学的所見と検査値の読み方

著者: 斯波真理子 ,   山村卓

ページ範囲:P.692 - P.696

ポイント
●高脂血症を診察するにあたって留意すべき理学的所見は,黄色腫,角膜輪,網膜脂血症,動脈硬化症,膵炎などである.
●血清中コレステロール値が上昇する高脂血症には結節性黄色腫,扁平黄色腫が合併し,トリグリセリドが上昇する高脂血症には発疹性黄色腫が合併しやすい.
●腱黄色腫は家族性高コレステロール血症(FH)ホモおよびヘテロ接合体に特異性が高く,特にアキレス腱の肥厚は診断の一助となる.
●高脂血症の診断には12時間以上の絶食後の早朝空腹時に採血したサンプルを用いる.
●高脂血症の病因解析,病態の把握には,血清脂質測定に加えて,リポ蛋白電気泳動,アポ蛋白測定が有用である.

原発性高脂血症の診断と病因

著者: 山口一郎 ,   齋藤康

ページ範囲:P.698 - P.700

ポイント
●基礎疾患や薬剤の影響が除外される高脂血症を原発性高脂血症という.
●厚生省特定疾患「原発性高脂血症」調査研究班から,リポ蛋白表現型に病因を加味したわが国独自の原発性高脂血症診断基準案が公にされている.
●約半数は原因不明で家系調査が診断の主体となる.
●最近,リポ蛋白代謝が分子・遺伝子レベルで次々と解明されつつあり,日常臨床で原因診断が可能なものも増えている.

糖尿病における高脂血症の特徴

著者: 及川真一 ,   星勝彦

ページ範囲:P.701 - P.704

ポイント
●糖尿病では,インスリンの絶対的欠乏および相対的な不足により高血糖が生じるとともに,さまざまな脂質代謝異常をきたしやすい.
●血糖コントロールと高脂血症の是正は,ともに動脈硬化の進展を防ぎ,起こり得る臓器障害を予防することを目的とする.
●近年,アポ蛋白E代謝異常やLp(a)などが糖尿病性合併症の増悪因子として注目されてきている.

糖尿病以外の二次性高脂血症の診断と病因

著者: 澤田哲伸 ,   金子能人 ,   丸浜喜亮

ページ範囲:P.706 - P.708

ポイント
●甲状腺機能低下症ではLDLの代謝障害により血中にLDLやVLDLなどが増加する.
●ネフローゼ症候群ではLDLの増加が主体であり,II aやII b型を呈することが多いが,重症化するとLPL活性が低下し,リポ蛋白の代謝障害も加わってLDLとVLDLが増加してくる.
●閉塞性肝疾患ではLp-Xが出現する.
●エストロゲンを内服すると閉経前にはLDLやVLDLの上昇が認められるが,閉経後にはその傾向はみられず,むしろLDL低下作用がうかがわれる.
●サイアザイド系利尿薬やβブロッカーでは高トリグリセリド血症を呈することがある.

Syndrome Xの診断と病因

著者: 河野幹彦 ,   川上正舒

ページ範囲:P.709 - P.711

ポイント
●Syndrome Xはインスリン抵抗性により耐糖能異常,高インスリン血症,高中性脂肪血症,低HDLコレステロール血症,高血圧が出現する症候群であり,冠動脈硬化の発症率が高い.
●Syndrorne Xと類似する病態(Deadly Quartet,内臓脂肪症候群)も提唱されている.

高脂血症の治療

高脂血症の治療戦略とリスクマネージメント

著者: 中村治雄

ページ範囲:P.713 - P.715

ポイント
●治療開始基準は総コレステロール220mg/dl以上,トリグリセリド150mg/dl以上,HDLコレステロール40mg/dl以下,LDLコレステロール150mg/dl以上である.
●食事,運動療法が基本であり,LDLコレステロールを減少させる以外に,LDLの酸化・変性を防ぐ対策が必要である.
●血清脂質の異常に応じて正しく薬物を選択し,リスクの有無,動脈硬化の有無を考えて治療目標値を設定する.

食事療法・運動療法の実際とライフスタイル

著者: 板倉弘重 ,   近藤和雄

ページ範囲:P.716 - P.719

ポイント
●適正体重を維持するための適切なエネルギー摂取を心がける.
●脂質摂取量は総エネルギーの25%までに抑える.
●飽和脂肪酸,1価不飽和脂肪酸,多価不飽和脂肪酸のバランスに注意する.飽和脂肪酸はやや少な目に,1価不飽和脂肪酸は多目にする.
●n-6/n-3の比率は4対1ないし3対1とする.
●コレステロールの1日摂取量は300mgまでとする.
●食物繊維は1日20〜30g程度摂取する.
●植物蛋白,魚類蛋白はコレステロールの吸収を抑制する.
●抗酸化性物質を十分に摂取する.
●運動は無理なく持続的に行うようにする.

高コレステロール血症の治療の実際

著者: 中井継彦

ページ範囲:P.721 - P.726

ポイント
●高コレステロール血症の治療開始のコレステロール値,治療目標値は冠動脈硬化症の危険因子の有無,LDLコレステロール値,HDLコレステロール値などを考慮して決定する.
●高コレステロール血症の治療薬の主なものはHMG-CoA還元酵素阻害薬,陰イオン交換樹脂,プロブコールである.
●単剤で治療を開始し,効果が不十分であれば2剤,3剤を併用する.
●高コレステロール血症に高トリグリセリド血症を同時に認めるときはフィブラート系薬剤,ニコチン酸系薬剤を考慮する.

高トリグリセリド血症の治療の実際

著者: 衛藤雅昭

ページ範囲:P.727 - P.729

ポイント
●糖尿病,肥満,アルコール多飲は高トリグリセリド血症を起こしやすい.
●高トリグリセリド血症として,I型,II b型,III型,IV型,V型高脂血症がある.
●高トリグリセリド血症の食事療法の基本はエネルギー制限,糖質制限である.
●高トリグリセリド血症に対してニコチン酸製剤とフィブラート製剤が最も有効である.
●体重の是正が高トリグリセリド血症に対して有効なことが多い.

高脂血症治療の諸問題と新しい展開

低HDLコレステロール血症の治療

著者: 芳野原 ,   鹿住敏

ページ範囲:P.731 - P.734

ポイント
●高コレステロール血症を呈しない虚血性心疾患患者では低HDL血症を伴う場合が多く,また引き続いて心筋梗塞を発症する可能性が高い.すなわち,HDL単独低下症(iso-lated hypo-α-lipoproteinemia)は積極的に治療する必要性がある.
●HDLコレステロールを上昇せしめるには,食事療法,運動療法,さらに薬物療法が考えられるが,最も確実なものは薬物療法で,わが国においてはベザフィブレート(ベザトールSR®)が投与可能で,最も強力である.
●海外ではすでにこのような薬物療法による低HDL血症の治療によって冠動脈疾患の一次予防が成功している.

高Lp(a)血症の治療

著者: 田村憲 ,   森崎信尋

ページ範囲:P.736 - P.738

ポイント
●Lp(a)の血清濃度はほぼ遺伝的に決定され,独立した動脈硬化性疾患の危険因子として注目されている.
●Lp(a)は線溶系に対し抑制的に働くため,動脈硬化と凝固線溶系の両面からの治療が必要とされる.
●ニコチン酸を除く抗高脂血症剤が無効であり,食事療法も無効である.
●LDL吸着療法は強力にLp(a)の血清濃度を低下させる.

抗酸化剤の意義とその実際的適応

著者: 鹿住敏 ,   芳野原

ページ範囲:P.739 - P.741

ポイント
●フリーラジカルとは,不対電子(化学反応性を増加させる)を保有する原子あるいは分子(通常,電子は対で存在する)のことである.
●生体内でつくられるフリーラジカルの特徴として,①OH*(hydroxyl radical)は反応性に富み,②O2*-(superoxide),③NO*(nitric oxide)は反応性には乏しいが,より毒性の強い物質を産生する.
●生体内での抗酸化防御機構として,①SOD(superoxide dismutase),②カタラーゼ,③グルタチオンペルオキシターゼは細胞内に存在し,④金属輸送蛋白(トランスフェリンなど)は細胞外(血中)に,⑤ビタミンE(特にα-トコフェロール),⑥ビタミンC(アスコルビン酸塩),⑦尿酸塩は細胞内外に存在する.
●抗酸化物質として,薬剤には①プロブコールが,食物に含まれるものには①ビタミンE(特にα-トコフェロール),②ビタミンC,③カロチノイド(特にβ-カロチン),④フラボノイドがある.
●食物に含まれる抗酸化剤(果実と野菜を多目に摂る)は冠動脈疾患のリスクを減らす.

LDLアフェレーシスの適応と実際

著者: 小泉順二 ,   馬渕宏

ページ範囲:P.743 - P.745

ポイント
●LDLアフェレーシスによる血清コレステロール低下効果は確実である.
●LDLアフェレーシスは冠動脈疾患の二次予防が目的の治療法である.
●LDLアフェレーシスではLDLコレステロールと同時にLp(a)も低下する.
●LDLアフェレーシスを長期継続すれば,冠動脈造影による狭窄が,わずかではあるが改善(退縮)する.
●ホモ接合体性家族性高コレステロール血症(FH)はLDLアフェレーシスの絶対適応である.
●薬物療法で効果が不十分な冠動脈疾患を有するFHも適応と考えられる.

小児における高脂血症の治療の実際と注意点

著者: 村田光範

ページ範囲:P.746 - P.749

ポイント
●治療対象は家族歴のあるもの,および高脂血症を含めて2つ以上の危険因子を持つものである.
●治療目標はLDLコレステロールを指標に,理想を110mg/dl未満,境界域を110mg/dl以上,130mg/dl未満とする.
●小児期は原則として健康的な生活習慣の確立に努め,薬物療法は10歳以後に考慮する.

老年者の高脂血症の治療の実際と注意点

著者: 神崎恒一 ,   大内尉義

ページ範囲:P.750 - P.752

ポイント
●老年者において,以前まで治療の必要がないと考えられていた高脂血症も,現在では若・壮年者と同様に積極的に治療すべきであると考えられるようになった.
●無症状であっても老年者は動脈硬化性疾患をもっている可能性があるので,高脂血症の診断のほかに,脳・心・四肢血管での動脈硬化の有無,程度を評価しておく必要がある.
●治療方法は若・壮年者と同様であるが,薬物療法を施す際は,肝機能や腎機能の低下を考慮し,少量から開始する.
●薬物投与開始後,早い機会に副作用発現の有無と効果を確認しておく.

新しい高脂血症治療薬の開発

著者: 中谷矩章

ページ範囲:P.753 - P.755

ポイント
●フィブラート系薬剤で現在開発中のものとして,フェノフィブラートとジェムフィブロジルの2種がある.
●陰イオン交換樹脂ではMCI-196が開発中である.
●HMG-CoA還元酵素阻害薬は現在最も多く開発が行われており,フルバスタチン,BAYw 6228,アトーバスタチン,NK-104の4種がある.
●ACAT阻害薬は新しい作用機序の薬剤として開発が行われているが,実用化にはまだ時間がかかるものと思われる.

動脈硬化症の遺伝子治療

著者: 石橋俊

ページ範囲:P.756 - P.758

ポイント
●レトロウイルスベクターを用いた肝臓におけるex vivoの方法で家族性高コレステロール血症(FH)の遺伝子治療の臨床試験が行われている.
●アデノウイルスベクターを用いた遺伝子導入法は,効果が非永続的であるなどの問題が残されている.
●理想的な遺伝子治療の実現には,ベクターの改良や開発が不可欠である.

合併症のある高脂血症の治療

糖尿病における高脂血症の治療の実際と注意点

著者: 村上透

ページ範囲:P.760 - P.762

ポイント
●糖尿病における動脈硬化惹起性リポ蛋白異常としては,高VLDL血症,低HDLコレステロール血症が重要である.さらにsmall dense LDL,糖化LDL,Lp(a)などを考慮する必要がある.
●虚血性心疾患の危険因子が糖尿病患者にすでに存在している場合は,LDLコレステロールが130〜160mg/dl,トリグリセリドが200〜400mg/dlの境界領域であっても積極的に薬物療法を考慮すべきである.
●虚血性心疾患が存在している糖尿病患者については,LDLコレステロールを100mg/dl以下,トリグリセリドを150mg/dl以下にすべきである.
●インスリン非依存性糖尿病に,ニコチン酸を1日4.5g使用すると血漿コレステロールが24%,トリグリセリドが45%減少し,HDLコレステロールが35%上昇する.さらにこの薬物はLp(a)低下作用を有している.
●ジェムフィブロジルはトリグリセリド減少およびHDLコレステロール増加をもたらし,糖尿病の脂質異常是正に有用である.また,LDL粒子サイズの変化に好ましい影響を与えている可能性がある.

高血圧における高脂血症の治療の実際と注意点

著者: 松永彰 ,   佐々木淳

ページ範囲:P.763 - P.765

ポイント
●危険因子が重複すると心血管系疾患の発症率が相乗的に上昇する.
●血圧コントロールが不良な高コレステロール血症患者では総コレステロール<200mg/dl(LDLコレステロール<130mg/dl)を治療目標とする.
●食事療法としては,減塩とカロリー制限,コレステロール摂取の制限を行う.
●冠動脈疾患のない軽症高血圧では,脈拍が110〜120/分となる軽い運動が有効でHDLコレステロールも上昇する.
●Intrinsic sympathomimetic activityのない非選択性β遮断薬やサイアザイド系利尿薬,ループ利尿薬は,血清脂質に悪影響を及ぼすことがある.

腎疾患における高脂血症の治療の実際と注意点

著者: 湯川進 ,   溝端理恵 ,   上田弘樹

ページ範囲:P.766 - P.768

ポイント
●高脂血症は腎炎進展因子として重要である.
●腎炎に合併した高脂血症の治療にプロブコールは有効で,尿蛋白排泄を抑制する効果を持つ.
●LDL吸着療法は難治性ネフローゼ症候群(特にFGS)のある種の症例に有効である.
●血液透析患者の動脈硬化症の進展抑制にビタミンEが有効の可能性がある.
●ニセリトロールは血液透析患者の高Lp(a)血症を低下させる効果を有する.

高脂血症治療の評価

高コレステロール血症—一次予防および二次予防の成績

著者: 阪本琢也 ,   岩崎雅文 ,   多田紀夫

ページ範囲:P.770 - P.772

ポイント
●WHO Cooperative Trial,Lipid Research Clinics Coronary Primary Prevention Trial(LRC-CPPT),Helsinki Heart Studyなど一次予防研究が施行され,高脂血症治療の有用性が示された.
●CLASS,FATS,STARS,SCORなど二次予防研究により,高脂血症治療による冠動脈造影所見の改善が報告された.4Sでは,高脂血症治療による心疾患死亡率の改善が報告された.

高トリグリセリド血症—一次予防および二次予防の成績

著者: 田中明

ページ範囲:P.773 - P.775

ポイント
●高トリグリセリド血症と虚血性心疾患の関係を検討した結果は必ずしも一致していない.
●高トリグリセリド血症の成因は多様であり,高カイロミクロン血症,高VLDL血症,および高レムナント血症がある.このうち,虚血性心疾患との関係では,高レムナント血症が最も重要である.
●近年,高レムナント血症と虚血性心疾患の関係が指摘されている.
●高トリグリセリド血症の一次および二次予防の検討には,著明な高コレステロール血症を対象から除くなどの配慮が必要である.

理解のための37題

ページ範囲:P.777 - P.784

カラーグラフ 写真でみる外科手術の実際・3

糖尿病によるmacroangiopathyの手術

著者: 宮田哲郎 ,   高木淳彦 ,   佐藤紀

ページ範囲:P.786 - P.787

 糖尿病患者の足部潰瘍はその原因により,神経障害による知覚脱出に伴うものと,macroangiopathyによる動脈閉塞によるものとに大別できる.動脈閉塞を合併した場合は,重篤な阻血の結果下肢の切断を余儀なくされていた.しかし,最近は血行再建手技の進歩に伴い,重症の虚血肢をも治癒させることが可能となった.

グラフ 検査・診断のためのCurrent Technology—原理と臨床的意義・4

モノクローナル抗体/ウェスタンブロット法

著者: 堀内啓

ページ範囲:P.789 - P.792

 1975年,KöhlerとMilsteinによりモノクローナル抗体の作製法が開発されて以来,多種多様なモノクローナル抗体がつくられてきた.臨床的には,腫瘍関連抗原に対するモノクローナル抗体が,腫瘍マーカーとして一般的に用いられるようになり,腫瘍の早期発見や経過観察のうえで重要な役割を担っている.
 本稿では,モノクローナル抗体,ウェスタンブロット法について解説し,それらの臨床応用についても述べる.

連載

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.793 - P.798

MRI演習・16

小児肝腫瘍

著者: 荒木力

ページ範囲:P.803 - P.808

Case
7歳,女児.腹部腫瘤を訴え,近医にて超音波検査を受け,肝腫瘍を指摘された.AFP(alpha fetoprotein)は陰性で,そのほかの腫瘍マーカーも陰性であった.

臨床医に必要な老人をみる眼・15

褥瘡

著者: 森由弘 ,   西原修造

ページ範囲:P.810 - P.812

 褥瘡は血液の循環障害によって生じる難治性の皮膚潰瘍で(その深度による重症度分類1)を図1に示した),細菌感染などにより発熱の原因となったり,時には敗血症から致死的な転機をたどることすらある.何よりも大切なことが予防であることは言うまでもない.

知っておきたい耳・鼻・のどの病気と病態・3

鼻出血のみかた

著者: 白幡雄一

ページ範囲:P.813 - P.816

 年齢を問わず鼻出血をきたしている患者を目の前にしたら,まず鼻出血が鼻のどの部位から起こっているのかを明らかにすることが先決である.鼻の前の部分から起こる鼻出血と後ろの部分から起こる鼻出血とでは止め方が異なるからである.
 子供の鼻出血は鼻の前方から起こることが多い.鼻の後方から起こる鼻出血はほとんど成人でしか見られない.鼻の前方からの出血は前鼻鏡検査により出血点を容易に明らかにできるが,鼻の後方からの出血は視覚的な盲点があってそうはいかない.そこで,後方出血の診断は前方出血でなければ後方出血であるという除外診断によりなされることが多い.

これからの医療と医療制度・16

介護保険のゆくえ

著者: 寺崎仁

ページ範囲:P.818 - P.819

 「介護は福祉の問題であり医療とは関係ない」と思われるかも知れないが,日本の医療の現状はこの介護,特に要介護老人にかかわる介護サービスの多くは,健康保険による医療サービスとして提供されている.例えば,法律上は医療施設である特例許可の老人病院では,手厚い介護サービスが提供できるような人員基準が求められており,また一般病院においても長期慢性疾患で入院中の高齢者などでは,医療サービスよりも介護的サービスのニーズが高く,それらを補うために保険外の負担として「付添い婦」などが存在しその役割を担ってきたのである.したがって,介護サービスの提供の仕組みが変わるということは,とりも直さず医療にも大きな影響を及ぼすものであり,医師をはじめとする医療従事者の立場からも決して無関心ではいられないのである.
 今,経済大国といわれるようになったわが国で,国民の多くは自分の将来にどのような不安を抱いているのであろうか.

アメリカ・ブラウン大学医学部在学日記・8

外科実習は早朝から1日立ちっぱなし

著者: 赤津晴子

ページ範囲:P.820 - P.823

 「チリチリチリ!」目覚まし時計が午前4時15分を告げている.洗面と着替えを済ませてもまだ半分夢の中.午前4時半.完全防寒姿で真っ暗な外に出た.1月のニューイングランドの風は冷たい.ラッキーなことに,このところ雪は降っていない.しかし,夜半の冷え込みで氷づけになっている車のドアをバリバリ音をさせて開け,運転席に乗り込んだ.この日本製の車のエンジンはたいしたものだ.どんなに寒くても一発でかかってくれる.暖房を強にして,また車の外に出た.今度はフロントガラスの氷をはがさなくてはならない.アルコールスプレーのお世話になってからガリガリと氷をかき,ブラシで氷の壁をはがしにかかった.午前4時50分.さあ,早く病院に行かなくては…….まだ完全に氷がはがれたわけではないが,まあ何とか前が見える状態になったので車を出して病院に向かった.カーラジオからは軽音楽に続いて天気予報が始まった.「ただいまの気温10F(-12℃),風による体感気温は-5F(-20℃),日中は晴天でしょう!」とアナウンサーは嬉しそう.この頃,太陽を見るチャンスがほとんどないので,晴れでも曇りでも私はかまわない.雪さえ降らなければ.雪はただでさえ短い昨今の私の睡眠時間をさらに30分近く削る結果となる.

医道そぞろ歩き—医学史の視点から・1【新連載】

人を愛するところに医学もある

著者: 二宮陸雄

ページ範囲:P.824 - P.825

 ヨーロッパの医学校でいちばん古いのは北イタリアのボローニャ大学だと言われています.ボローニャ大学は1113年,白河法皇が院政を布いていたころの創立で,14世紀にモンディーノ・デ・ルッチが人体解剖示説をしたので有名です.この大学には古い解剖室があったのですが,大戦で半壊し,再建したものが公開されています.この解剖室の壁にはいくつもの像が飾られていますが,その中にヒポクラテスの像があります.フランスでは南フランスのモンペリエ医学校が古く,1181年の創立ですが,この学校の学位審査室の正面にもヒポクラテスの像が立っています.
 世界全体で見れば,もちろん古代インドの私塾的な医学校の成立ははるかに古いのです.古代医学思想を伝承するアーユルヴェーダ医学が成立して,医書が編集され教育が行われたのは前10世紀よりも前といわれています.前6世紀ごろの人といわれるスシュルタの医書をみると,医学概論,生命観から生理学,病理学,症候学,治療学に至るまで系統的に書かれていて,恐らくは私塾の形であったにせよ系統立った教育が行われていたようです.

medicina Conference・12

気管支喘息と高血圧の既往があり,前胸部痛を主訴に緊急入院した29歳の女性

著者: 佐藤正 ,   八田和大 ,   西村善博 ,   後藤葉一 ,   松尾汎 ,   石村孝夫

ページ範囲:P.828 - P.845

 症例:29歳,女性.無職
 主訴:胸痛

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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