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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻4号

1995年04月発行

文献概要

今月の主題 脂質代謝と動脈硬化 動脈硬化症の成因理解のための脂質代謝

高トリグリセリド血症と動脈硬化

著者: 本間康彦1

所属機関: 1東海大学大磯病院内科

ページ範囲:P.661 - P.663

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ポイント
●高トリグリセリド血症は高カイロミクロン血症と高VLDL血症に分類される.
●カイロミクロンレムナント,VLDLレムナントはβ-VLDLと呼ばれ,動脈硬化促進作用が強い.
●また,コレステリルエステル転送蛋白(CETP)活性が高いと動脈硬化を促進するといわれるが,高トリグリセリド血症ではその活性が高い.
●CETPによりHDLのコレステロールエステルはトリグリセリド-richリポ蛋白に転送されるため,その結果,HDLコレステロール値は低下する.
●これらの理由により,高トリグリセリド血症の改善が動脈硬化の予防に重要であることが近年広く認識されるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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