文献詳細
文献概要
今月の主題 脂質代謝と動脈硬化 日本人の動脈硬化症と高脂血症の現状
末梢血管障害の疫学と危険因子
著者: 日高秀樹1
所属機関: 1滋賀医科大学第3内科
ページ範囲:P.688 - P.690
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●わが国では末梢血管障害の頻度は低いと考えられてきた.一般住民の正確な統計はないが,近年,その頻度は増加し,高齢の糖尿病患者では10%前後に合併していると思われる.
●頻度などの比較は対象の違いだけでなく,診断基準がそれぞれの研究によって異なることから注意が必要である.
●危険因子としては他の動脈硬化性疾患と同様に,喫煙,高血圧,糖尿病,高脂血症が重要であり,末梢血管障害を合併する患者の予後は良好ではない.
●わが国では末梢血管障害の頻度は低いと考えられてきた.一般住民の正確な統計はないが,近年,その頻度は増加し,高齢の糖尿病患者では10%前後に合併していると思われる.
●頻度などの比較は対象の違いだけでなく,診断基準がそれぞれの研究によって異なることから注意が必要である.
●危険因子としては他の動脈硬化性疾患と同様に,喫煙,高血圧,糖尿病,高脂血症が重要であり,末梢血管障害を合併する患者の予後は良好ではない.
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