icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina32巻4号

1995年04月発行

今月の主題 脂質代謝と動脈硬化

高脂血症の診断

高脂血症の理学的所見と検査値の読み方

著者: 斯波真理子1 山村卓1

所属機関: 1国立循環器病センター研究所病因部

ページ範囲:P.692 - P.696

文献概要

ポイント
●高脂血症を診察するにあたって留意すべき理学的所見は,黄色腫,角膜輪,網膜脂血症,動脈硬化症,膵炎などである.
●血清中コレステロール値が上昇する高脂血症には結節性黄色腫,扁平黄色腫が合併し,トリグリセリドが上昇する高脂血症には発疹性黄色腫が合併しやすい.
●腱黄色腫は家族性高コレステロール血症(FH)ホモおよびヘテロ接合体に特異性が高く,特にアキレス腱の肥厚は診断の一助となる.
●高脂血症の診断には12時間以上の絶食後の早朝空腹時に採血したサンプルを用いる.
●高脂血症の病因解析,病態の把握には,血清脂質測定に加えて,リポ蛋白電気泳動,アポ蛋白測定が有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら