icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina32巻5号

1995年05月発行

文献概要

今月の主題 不整脈診療のための心電図の見方 安静時標準12誘導心電図からみた不整脈診断

イプシロン波と心室頻拍

著者: 大西哲1 笠貫宏1 細田瑳一1

所属機関: 1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器内科

ページ範囲:P.872 - P.874

文献購入ページに移動
ポイント
●不整脈源性異形成(ARVD)などの基礎心疾患に伴う心室頻拍(VT)では高頻度に心室遅延電位が検出される.
●遅延電位は心筋局所の伝導遅延を意味し,VTリエントリーの回路の緩徐伝導路を形成しVTを惹起し得る.
●12誘導心電図で認められる遅延電位をε波(epsilon wave:イプシロン波)と呼ぶ.
QRSの終末からST部にかけて小さな高周波成分を有するnotchとして認められる.
ARVDでは,V1〜V3の右側前胸部誘導で高頻度に認められる.
●ε波を認めるときには,ARVDなどに伴うVTを念頭に置く必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら