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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻5号

1995年05月発行

今月の主題 不整脈診療のための心電図の見方

不整脈診断に役立つ電気生理学の知識

不顕性期外収縮の心電図所見

著者: 西崎光弘1 桜田春水2

所属機関: 1横浜南共済病院第1内科 2東京都立広尾病院循環器科

ページ範囲:P.915 - P.917

文献概要

ポイント
●不顕性期外収縮は,一般に心室期外収縮においてしばしば認められ,心電図上,二段脈,三段脈および副収縮を示した場合や,連結期がWenckebach現象を呈した場合などに認められる.
●二段脈性心室期外収縮においてはその間の洞性心拍数が奇数個を示した場合,三段脈性では期外収縮間の洞性心拍数が2個ばかりでなく[3の倍数+2]である場合,不顕性期外収縮が存在していることを念頭におくべきである.
●心室性副収縮においても,洞性心拍数が増加したとき,あるいは心室ペーシング中に,不顕性期外収縮を認めることがある.
●Wenckebach型房室ブロックのPR間隔と同様に,心室期外収縮が出現する連結期が次第に延長して,ついに1個が脱落するような現象を繰り返した場合,不顕性期外収縮を考えるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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