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今月の主題 不整脈診療のための心電図の見方 不整脈からみた基礎心疾患の病態の理解
洞機能不全,心房性不整脈と責任冠動脈
著者: 小林洋一1
所属機関: 1昭和大学医学部第3内科
ページ範囲:P.928 - P.929
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●急性心筋梗塞における洞機能不全の出現頻度は下壁梗塞例に多い.
●洞性徐脈は発症早期に一過性に出現する.
●下壁梗塞急性期の心臓電気生理検査では洞機能自体の異常を認めず,atropineが有効なことから,下壁梗塞の徐脈は迷走神経緊張によるものと考えられる.
●急性期に洞機能不全を認めた心筋梗塞例の洞機能は長期経過で回復することが多く,内因性洞機能不全を示す症例は少ない.
●急性心筋梗塞例の洞機能不全の責任冠動脈に関しては,洞結節枝の閉塞と下壁を還流する冠動脈の閉塞の両者が関与する.
●急性心筋梗塞における洞機能不全の出現頻度は下壁梗塞例に多い.
●洞性徐脈は発症早期に一過性に出現する.
●下壁梗塞急性期の心臓電気生理検査では洞機能自体の異常を認めず,atropineが有効なことから,下壁梗塞の徐脈は迷走神経緊張によるものと考えられる.
●急性期に洞機能不全を認めた心筋梗塞例の洞機能は長期経過で回復することが多く,内因性洞機能不全を示す症例は少ない.
●急性心筋梗塞例の洞機能不全の責任冠動脈に関しては,洞結節枝の閉塞と下壁を還流する冠動脈の閉塞の両者が関与する.
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