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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻5号

1995年05月発行

今月の主題 不整脈診療のための心電図の見方

不整脈からみた基礎心疾患の病態の理解

心室性不整脈と電解質・利尿薬

著者: 近藤一彦1 渡辺一郎1

所属機関: 1日本大学医学部第2内科

ページ範囲:P.943 - P.945

文献概要

ポイント
●心不全例においては,利尿薬投与などにより電解質異常が生じやすく,不整脈の誘因・増悪因子となる.
●高K血症では伝導障害を起こし,刺激発生異常から致死的不整脈を起こすことがある.
●低K血症ではいろいろな不整脈を誘発するとされ,上室期外収縮,房室ブロックを伴う発作性心房頻拍などの頻度が高い.
●低Mg血症では心房性,心室性の頻脈性不整脈などがみられ,低K血症とともに早期ないし後期脱分極による撃発活動(triggerd activity)を起こすことがある.
●ジギタリス投与例で低K血症,低Mg血症を合併すると,ジギタリス中毒を起こしやすい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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