文献詳細
文献概要
今月の主題 不整脈診療のための心電図の見方 心電図からみた治療の選択
房室ブロック—ペーシング療法の適応
著者: 磯部文隆1
所属機関: 1国立循環器病センター心臓血管外科
ページ範囲:P.966 - P.968
文献購入ページに移動ポイント
●房室ブロックに対する治療は,ペーシング療法を行うのが基本である.
●徐脈に起因する症状がある場合は,完全房室ブロックないし第2度房室ブロックでは心電図上のQRS波形にかかわらず,ペースメーカーの植え込みが適応となる.症状を有しない場合でも,His東内またはHis束下でのタイプI第2度房室ブロック例,間欠型タイプII第2度房室ブロックを伴う2枝ないし3枝ブロック例や,失神を伴う2枝ないし3枝ブロックで,ブロックによる失神と証明できないが他に失神の原因が特定できない例も適応である.
●心筋梗塞後例では,房室ブロックそのものではなく心筋障害の程度と心室内伝導障害の状況が予後に関連するので,他のペーシングの適応と異なり,ペーシング療法の適応の判断は必ずしも症状の有無にかかわらず,積極的にペースメーカーを植え込むべきである.
●房室ブロックに対する治療は,ペーシング療法を行うのが基本である.
●徐脈に起因する症状がある場合は,完全房室ブロックないし第2度房室ブロックでは心電図上のQRS波形にかかわらず,ペースメーカーの植え込みが適応となる.症状を有しない場合でも,His東内またはHis束下でのタイプI第2度房室ブロック例,間欠型タイプII第2度房室ブロックを伴う2枝ないし3枝ブロック例や,失神を伴う2枝ないし3枝ブロックで,ブロックによる失神と証明できないが他に失神の原因が特定できない例も適応である.
●心筋梗塞後例では,房室ブロックそのものではなく心筋障害の程度と心室内伝導障害の状況が予後に関連するので,他のペーシングの適応と異なり,ペーシング療法の適応の判断は必ずしも症状の有無にかかわらず,積極的にペースメーカーを植え込むべきである.
掲載誌情報