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文献概要
今月の主題 不整脈診療のための心電図の見方 心電図からみた治療の選択
wide QRS頻拍の見方と治療薬の選択
著者: 矢野捷介1
所属機関: 1長崎大学医学部第3内科
ページ範囲:P.974 - P.978
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●幅広いQRS波を示す頻拍は診断が確定するまでの暫定的な呼称としてwide QRS頻拍といわれることが多く,①心室頻拍,②脚ブロックや変行伝導を伴う心房細動・心房粗動,上室頻拍(心房頻拍を含む),③副伝導路を伴う心房細動・心房粗動・心房頻拍,④antidromic typeの上室頻拍(房室回帰性頻拍)などの可能性が考えられる.
●wide QRS頻拍の心電図診断は頻拍中のQRS波の形状,頻拍のレート,心房波とQRS波との関係などを参考にして行うが,頻拍のないときの心電図も参考にする.診断の確定には電気生理検査を必要とする場合が多い.
●wide QRS頻拍の治療薬は頻拍機序を正確に把握して選択する必要がある.
●幅広いQRS波を示す頻拍は診断が確定するまでの暫定的な呼称としてwide QRS頻拍といわれることが多く,①心室頻拍,②脚ブロックや変行伝導を伴う心房細動・心房粗動,上室頻拍(心房頻拍を含む),③副伝導路を伴う心房細動・心房粗動・心房頻拍,④antidromic typeの上室頻拍(房室回帰性頻拍)などの可能性が考えられる.
●wide QRS頻拍の心電図診断は頻拍中のQRS波の形状,頻拍のレート,心房波とQRS波との関係などを参考にして行うが,頻拍のないときの心電図も参考にする.診断の確定には電気生理検査を必要とする場合が多い.
●wide QRS頻拍の治療薬は頻拍機序を正確に把握して選択する必要がある.
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