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文献概要
今月の主題 不整脈診療のための心電図の見方 心電図からみた治療の選択
特発性心室頻拍の見方と治療
著者: 相沢義房1 阿部晃1
所属機関: 1新潟大学医学部第1内科
ページ範囲:P.986 - P.989
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●諸検査で心疾患が指摘できない心室頻拍例を特発性心室頻拍と呼ぶ.
●心室頻拍は左右の心室のいかなる部位からも発生し得るが,これまでに症例の蓄積されているものは,左室の中隔起源のものと右室流出路起源のものである.前者は発作性の持続性心室頻拍として処置を必要とし,後者は頻度がより高く,中には失神など重症の症状をきたす例があるためである.
●機序は,前者がリエントリーで後者では自動能の関与が考えられているが,頻脈起源の病態の解明が待たれる.
●治療には抗不整脈薬に加え,カテーテルアブレーションが有効である.
●諸検査で心疾患が指摘できない心室頻拍例を特発性心室頻拍と呼ぶ.
●心室頻拍は左右の心室のいかなる部位からも発生し得るが,これまでに症例の蓄積されているものは,左室の中隔起源のものと右室流出路起源のものである.前者は発作性の持続性心室頻拍として処置を必要とし,後者は頻度がより高く,中には失神など重症の症状をきたす例があるためである.
●機序は,前者がリエントリーで後者では自動能の関与が考えられているが,頻脈起源の病態の解明が待たれる.
●治療には抗不整脈薬に加え,カテーテルアブレーションが有効である.
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