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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻6号

1995年06月発行

文献概要

今月の主題 内科臨床における心身医療 疾患・症候をどう診るか

過敏性腸症候群

著者: 佐々木大輔1 須藤智行2 中畑元2

所属機関: 1弘前大学保健管理センター 2弘前大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1092 - P.1094

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ポイント
●大腸を中心とした腸管の機能異常があり,腹痛,便通異常を慢性に訴える疾患である.過敏性腸症候群(IBS)の症状をもつ人は一般人の中に極めて多い.女性は男性の約1.5倍,好発年齢は20〜40歳,男性は下痢型が,女性は便秘型が多い.心理テストからIBSに特有の結果や特異的な性格傾向はない.
●生活指導と身体症状に対する薬物治療を行っても症状の持続する患者には向精神薬を用いる.偽薬効果の高い疾患である.
●治療可能であるが,治癒不可能の疾患である.治療の最終目標は,症状の自己コントロールと患者が社会的に適応状態にあることにおく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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