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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻6号

1995年06月発行

医道そぞろ歩き—医学史の視点から・3

大海に小舟で乗り出すごとく

著者: 二宮陸雄1

所属機関: 1二宮内科

ページ範囲:P.1236 - P.1237

文献概要

 嘉永2年(1849年)に杉田成卿が出版したフーフェランドの「医戒」は,蘭学に関心をもつ各地の医者の心を揺すぶりました.訳者の成卿は「蘭学事始」で有名な小浜藩医杉田玄白の孫です.父の杉田立卿(りゅうけい)も小浜藩医で西洋流の眼科医でした.
 杉田玄白らの「解体新書」出版の話は有名です.玄白が最初の「腑分け」から45年後に語った「蘭学事始」には当時のことが記されています.玄白はすでに83歳ですから,記憶違いもありますが,それでも彼らの驚きと苦心が迫ってきます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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