文献詳細
文献概要
今月の主題 高齢者医療の新しい視点 高齢者によく見られる疾患の診断・治療上の問題点
心不全
著者: 小澤利男1
所属機関: 1東京都老人医療センター
ページ範囲:P.1313 - P.1315
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●高齢になるに伴って,心不全は高率となる.その成因は,虚血性心疾患,高血圧,弁膜症などが主体だが,原因不明の心不全も少なくない.
●症状が非定型的となることが多いから,診断にあたっては胸部X線,心エコー図,心電図で十分に評価すべきである.
●治療は利尿薬が主体となるが,その用量を適正にすることが大切である.過量になると,腎不全,脱水,血栓をきたす.ACE阻害薬,ジギタリスも使用されるが,高齢者では腎機能の低下をみることが多いので,副作用に注意する.
●一方,ひとり暮らしなど社会的要因による治療の不適正化にも,考慮が必要である.
●高齢になるに伴って,心不全は高率となる.その成因は,虚血性心疾患,高血圧,弁膜症などが主体だが,原因不明の心不全も少なくない.
●症状が非定型的となることが多いから,診断にあたっては胸部X線,心エコー図,心電図で十分に評価すべきである.
●治療は利尿薬が主体となるが,その用量を適正にすることが大切である.過量になると,腎不全,脱水,血栓をきたす.ACE阻害薬,ジギタリスも使用されるが,高齢者では腎機能の低下をみることが多いので,副作用に注意する.
●一方,ひとり暮らしなど社会的要因による治療の不適正化にも,考慮が必要である.
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