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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻7号

1995年07月発行

文献概要

今月の主題 高齢者医療の新しい視点 高齢者によく見られる疾患の診断・治療上の問題点

消化性潰瘍と消化管出血

著者: 佐々木雅也1 清水尚一1 小山茂樹1 馬場忠雄1

所属機関: 1滋賀医科大学第2内科

ページ範囲:P.1323 - P.1325

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ポイント
●高齢者の消化性潰瘍症例では,基礎疾患の有無や服用薬剤について十分な問診が必要である.
●高齢者の消化性潰瘍の成因として,胃粘液,血流,プロスタグランディンなど防御因子の低下が重要である.
●高齢者の消化性潰瘍は,心窩部痛などの自覚症状に乏しく,消化管出血で発症することが多い.
●高齢者の消化性潰瘍の治療としては,非高齢者と同様に,H2ブロッカーやプロトンポンプインヒビターなど胃酸分泌抑制剤が有効である.
●高齢者の消化管出血では,動脈硬化性変化や併存疾患に対する抗凝固薬の使用などにより止血困難例が多く,循環不全になりやすい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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