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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻7号

1995年07月発行

文献概要

カラーグラフ 写真でみる外科手術の実際・5

大腿骨頸部骨折の外科治療

著者: 原田敦1

所属機関: 1国立療養所中部病院整形外科

ページ範囲:P.1412 - P.1413

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 大腿骨頸部骨折に対しては,超高齢者でも外科的治療が主流である.その理由としては,高齢者にとっては長期の臥床や免荷などを強いるマイナスのほうが,手術,麻酔のリスクより大きいと判断されるからである1)
 骨折が軟性仮骨期から硬性化骨期に達して,荷重や運動に制限を設けなくてもよくなるには2〜3カ月を要する.保存的に治療しようとすれば,その期間の半分ほどを牽引や骨盤ギプスで臥床させなければならない.その間に肺炎,尿路感染,痴呆,褥瘡,筋力低下などの合併症が生じ,本来歩行可能な人まで寝たきりとなるという可能性が生じる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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