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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻8号

1995年08月発行

文献概要

今月の主題 急性心筋梗塞Q&A 発生機序と病態をめぐって

plaque ruptureはなぜ生ずるか

著者: 上田真喜子1 谷知子2

所属機関: 1大阪市立大学医学部第1病理 2大阪市立大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1466 - P.1467

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ポイント
●プラークの組織性状は多様であるが,そのうち,多量脂質蓄積巣を有し,線維性キャップの極めて薄いプラークがlipid-rich plaqueである.
●不安定狭心症や急性心筋梗塞症例の責任冠動脈のculprit lesionでは,lipid-rich plaqueの破裂に伴う内腔の血栓形成が高頻度に認められる.
●lipid-rich plaqueの破裂には,血行動態の変化,交感神経の活性亢進,血圧の急激な変化,狭窄部のズリ応力の増加,動脈攣縮などの要因が関与すると言われている.最近ではマクロファージが産生する蛋白分解酵素による線維性キャップの脆弱化とplaqueruptureとの関連性も注目されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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