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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻8号

1995年08月発行

文献概要

今月の主題 急性心筋梗塞Q&A 発生機序と病態をめぐって

血栓形成は急性心筋梗塞発症の先か後か

著者: 堀江俊伸1

所属機関: 1埼玉県立小原循環器病センター循環器科

ページ範囲:P.1476 - P.1478

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ポイント
●冠動脈は加齢とともに粥状硬化が進行し,内腔狭窄度を増す.
●しかし,冠動脈内腔狭窄がどんなに高度であっても,狭窄が徐々に進行したと考えられる例では必ずしも心筋梗塞にはならない.
●心筋梗塞を引き起こすためには急激な血流変化を引き起こす引き金が必要と思われ,そのきっかけとなるものが冠動脈壁の破綻ならびに粥腫の崩壊であり,粥腫の崩壊は血栓形成に先行し,血栓の形成は心筋梗塞の発症ならびに進展に重大な役割を果たしていると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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