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文献概要
今月の主題 急性心筋梗塞Q&A 急性心筋梗塞診断の進歩
緊急冠動脈造影はどれだけ有用か
著者: 玉井秀男1
所属機関: 1滋賀県立成人病センター検査部
ページ範囲:P.1501 - P.1503
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●緊急冠動脈造影(CAG)は解剖学的診断が可能であるが,診断目的では心電図にて確定診断の困難な冠動脈病変の診断ならびに重症度診断に用いられる.
●むしろCAGは血行動態の不安定な急性心筋梗塞重症例の急性期の治療方針(内科治療やPTCR,PTCA,外科治療)の決定に有用性が高い.
●特に再疎通療法として静脈血栓溶解療法(IVT)施行後に血行動態が不安定になった例に対しては,PTCAまたはCABGの追加のために,CAGを行って正確な解剖学的診断を行わなければならない.
●また,すべての症例にPTCR,PTCR+PTCA,direct PTCAを行う場合にはCAGはそれらの治療法の一環として重要な役割を果たすが,それには発症からの時間経過と施設的要因を考慮しなければならない.
●緊急冠動脈造影(CAG)は解剖学的診断が可能であるが,診断目的では心電図にて確定診断の困難な冠動脈病変の診断ならびに重症度診断に用いられる.
●むしろCAGは血行動態の不安定な急性心筋梗塞重症例の急性期の治療方針(内科治療やPTCR,PTCA,外科治療)の決定に有用性が高い.
●特に再疎通療法として静脈血栓溶解療法(IVT)施行後に血行動態が不安定になった例に対しては,PTCAまたはCABGの追加のために,CAGを行って正確な解剖学的診断を行わなければならない.
●また,すべての症例にPTCR,PTCR+PTCA,direct PTCAを行う場合にはCAGはそれらの治療法の一環として重要な役割を果たすが,それには発症からの時間経過と施設的要因を考慮しなければならない.
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