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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻8号

1995年08月発行

文献概要

今月の主題 急性心筋梗塞Q&A 再灌流療法

Prehospitalの血栓溶解薬投与は必要か

著者: 早崎和也1

所属機関: 1済生会熊本病院循環器科

ページ範囲:P.1510 - P.1514

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ポイント
●prehospital phaseのt-PA静注の最も良い適応は発症3時間以内で,搬送に要する時間が30分以上の例で,しかもST上昇型の胸痛持続例である.
●t-PA静注の再疎通率(TIMI II以上)は70〜75%である.
●prehospital phaseでt-PA静注の際,最も注意すべきことは再灌流性不整脈の出現で,搬送途中はモニター監視と直流除細動器の準備が望ましい.
●t-PA静注後のimmediate PTCAはMega Trialの結果からみると有用ではない.
●再灌流による心筋サルベージ効果は,発症から3時間以内で大きく救命効果も大であるが,それ以後の再灌流では心機能の改善効果は乏しく,自然経過の急性心筋梗塞(AMDの救命率を20%改善させるに過ぎない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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