icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina32巻8号

1995年08月発行

文献概要

今月の主題 急性心筋梗塞Q&A 急性心筋梗塞の合併症に対する治療

心破裂は予防できるか

著者: 林田憲明1 向井済1

所属機関: 1聖路加国際病院内科

ページ範囲:P.1564 - P.1566

文献購入ページに移動
ポイント
●心破裂を確実に予防することはできない.
●予防する最も確率の高い方法は,急性心筋梗塞による左室心筋の障害を最小限にとどめることである.
●そのためには早期診断と再灌流療法による閉塞冠動脈の早期再開通が必要である.
●高齢者,女性,高血圧,初回1枝梗塞,発症後24時間以内が最も心破裂の起こりやすい条件である.
●予知するためには持続する胸部圧迫感,心室期外収縮,ST上昇の持続,心エコー図による局所壁運動低下,わずかな心嚢液貯留などが参考となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?