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グラフ 検査・診断のためのCurrent Technology—原理と臨床的意義・8
遺伝子クローニング
著者: 山本一彦1
所属機関: 1九州大学生体防御医学研究所内科
ページ範囲:P.1615 - P.1618
文献購入ページに移動遺伝子クローニングとは
ヒトの細胞には数万から十万程度の遺伝子があると考えられているので,細胞から全体のDNAを取り出したままでは,一つ一つの遺伝子の詳細な解析は難しい.そこで,一つの遺伝子だけを単離して,解析したり利用したりするのに十分なだけ増やすことが必要であり,これを遺伝子のクローニングという.クローニングした遺伝子があれば,その塩基配列からアミノ酸配列の情報が分かるだけでなく,その遺伝子の発現のメカニズムなどの研究や,実際にその遺伝子を用いてリコンビナント蛋白をつくり,医薬品として利用することも可能である.
ところで,遺伝情報の流れであるDNA-mRNAi蛋白質の筋道を考えた場合,細菌より高等な真核細胞では,遺伝子のすべての部分がmRNAになるわけではない.
ヒトの細胞には数万から十万程度の遺伝子があると考えられているので,細胞から全体のDNAを取り出したままでは,一つ一つの遺伝子の詳細な解析は難しい.そこで,一つの遺伝子だけを単離して,解析したり利用したりするのに十分なだけ増やすことが必要であり,これを遺伝子のクローニングという.クローニングした遺伝子があれば,その塩基配列からアミノ酸配列の情報が分かるだけでなく,その遺伝子の発現のメカニズムなどの研究や,実際にその遺伝子を用いてリコンビナント蛋白をつくり,医薬品として利用することも可能である.
ところで,遺伝情報の流れであるDNA-mRNAi蛋白質の筋道を考えた場合,細菌より高等な真核細胞では,遺伝子のすべての部分がmRNAになるわけではない.
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