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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻9号

1995年09月発行

今月の主題 呼吸器疾患の画像診断

胸部X線写真

腫瘤陰影—多発性空洞性病変

著者: 松岡緑郎1

所属機関: 1公立昭和病院呼吸器科

ページ範囲:P.1731 - P.1735

文献概要

ポイント
●空洞形成を伴う多発性腫瘤影を呈する疾患としては感染症,悪性新生物,肉芽形成疾患,その他(塵肺症,敗血症性塞栓症など)があげられる.
●一般細菌,抗酸菌を除けば,感染症で留意しなければならない疾患は肺クリプトコッカス症である.
●転移性肺腫瘍で空洞化をきたしやすいものには頭頸部癌,子宮癌,大腸癌,乳癌,膀胱癌,皮膚癌がある.
●発熱が続き,抗生剤,抗真菌剤に反応しない場合は,Wegener肉芽腫を鑑別診断にあげる.
●高熱が続き,急速に空洞化を呈する場合は,アスペルギルス症,敗血症性塞栓症などを考慮する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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