文献詳細
文献概要
今月の主題 呼吸器疾患の画像診断 胸部X線写真
透過性亢進—一側肺
著者: 冬野玄太郎1 小林龍一郎1
所属機関: 1東京都済生会中央病院内科
ページ範囲:P.1760 - P.1762
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●一側肺の透過性亢進では,まず大胸筋や乳房切除術後の有無と,側彎や身体のねじれの有無を確認する.
●気胸と巨大肺嚢胞を否定するために,透過性亢進内部での肺血管陰影の存在を確認する.
●吸気と呼気で胸部X線写真を比較し,呼気時に縦隔の対側肺への偏位を認めればairtrappingが示唆され,Swyer-James症候群や閉塞性肺気腫(異物,腫瘍)が疑われる.肺塞栓や肺動脈低形成では,呼気時に対側肺への偏位はない.
●胸部CT,気管支鏡にて気管支内の異物や腫瘍による閉塞性肺気腫を否定する.
●一側肺の透過性亢進では,まず大胸筋や乳房切除術後の有無と,側彎や身体のねじれの有無を確認する.
●気胸と巨大肺嚢胞を否定するために,透過性亢進内部での肺血管陰影の存在を確認する.
●吸気と呼気で胸部X線写真を比較し,呼気時に縦隔の対側肺への偏位を認めればairtrappingが示唆され,Swyer-James症候群や閉塞性肺気腫(異物,腫瘍)が疑われる.肺塞栓や肺動脈低形成では,呼気時に対側肺への偏位はない.
●胸部CT,気管支鏡にて気管支内の異物や腫瘍による閉塞性肺気腫を否定する.
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