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文献詳細

雑誌文献

medicina32巻9号

1995年09月発行

今月の主題 呼吸器疾患の画像診断

胸部X線写真

胸水貯留—明らかな肺野病変なし

著者: 粟井和夫1 藤川光一1 関口善孝2

所属機関: 1広島総合病院画像診断部 2広島総合病院内科

ページ範囲:P.1769 - P.1774

文献概要

ポイント
●立位の胸部単純X線写真における最も基本的な胸水貯留の所見は,肋骨横隔膜角の鈍化およびmeniscus arcである.
●X線上,肺野に明らかな病変が認められないにもかかわらず胸水が貯留している場合,まず心拡大の有無をチェックする.
●胸水貯留に心拡大を伴う場合は,まず心不全を疑う.心不全は肺水腫を伴うが,間質性肺水腫の場合,一見,正常肺のようにみえることがあるので,以前に撮影されたフィルムと比較することが重要である.
●心拡大がなく,慢性・再発性の胸水貯留が認められる場合は,結核性胸膜炎がまず疑われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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