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アメリカ・ブラウン大学医学部在学日記・13
アルコール中毒患者のリハビリテーションに参加
著者: 赤津晴子1
所属機関: 1スタンフォード大学病院内科
ページ範囲:P.1882 - P.1884
文献購入ページに移動 フォード前米大統領の奥様Mrs Betty Fordは一時アルコール中毒にかかったが,無事リハビリテーションを行い回復した.その後,自身の資産でアルコールおよび麻薬中毒者のためのリハビリテーション・センターをカリフォルニアに設立,ベティー・フォード・センターと名づけた.このセンターにくる中毒患者は1カ月間センターに住み込み,グループ療法,個人カウンセリング,AA(アルコール中毒者厚生会)の参加などのカリキュラムをこなすこととなる.このセンターの医学部学生を対象とした1週間のトレーニングコースに4年生の夏参加した.研修費,宿泊費,交通費などはこのセンターが負担してくれる.この1週間に関してもブラウン大学医学部の選択実習の単位がもらえた.
アメリカ,カナダから15人ほどの医学生がこのコースに集まってきた.学生は基本的に中毒患者と全く同じ日々のスケジュールを患者の立場でこなす.この1週間の目的は,アルコールあるいは麻薬に中毒するということがどういう状況であり,いったん中毒した状態から抜け出すことがどんなに苦痛であるのか,といった内面的な患者の動きを医学生が直接感じ,学ぶことであった.
アメリカ,カナダから15人ほどの医学生がこのコースに集まってきた.学生は基本的に中毒患者と全く同じ日々のスケジュールを患者の立場でこなす.この1週間の目的は,アルコールあるいは麻薬に中毒するということがどういう状況であり,いったん中毒した状態から抜け出すことがどんなに苦痛であるのか,といった内面的な患者の動きを医学生が直接感じ,学ぶことであった.
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